決算・開示業務における業務改革(BPR)と業務改善ー④リソース不足の解決方法

本コラムでは、「リソース不足」の課題を解決する方法について解説します。

人手が足りないため、残業時間を減らせないと悩んでいる経営者・管理職の方はとても多いですが、よくよく話を聞いてみると、問題の本質はリソース不足ではなく別の課題に起因していることもしばしばございます。

以下の表では、リソース不足を課題として掲げる会社から良く話を参考に、場合分けを行い、それぞれのケース毎に「ゼロベースで考えた場合の」対策の具体例をいくつか紹介します。

続きを読む →

DISCLOSURE PRO 設立5周年の御礼とご挨拶

株式会社ディスクロージャー・プロは、2020年3月5日を持ちまして設立から5年を迎え、6期目をスタートすることができました。

これもひとえにお客様ならびに関わって頂いた関係者の皆様方の温かいご支援の賜物と心より厚く御礼申し上げます。

これを契機として、従業員一同、お客様により一層感謝されるようなサービス提供を心掛ける所存です。

今後とも、皆様の変わらぬご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

決算・開示業務における業務改革(BPR)と業務改善ー②決算・開示業務における4つの課題

前回のコラムでは、業務改革(BPR)の定義やなぜ今、業務改革が注目されているのかについて解説しました。

本コラムから、多くの上場会社に共通する決算・開示業務における課題を整理し、業務改革と業務改善という切り口で、決算・開示業務におけるこれらの課題をどのように解決していくのかについて紹介します。

続きを読む →

決算・開示業務における業務改革(BPR)と業務改善ー①BPRとは?

有給休暇取得の義務化など「働き方改革」の関連法案が施行され、残業時間の削減などへの取組みが急務となっております。そのため、上場会社の管理部門でも、これまで以上に大きな改革が求められ、従来の業務プロセス組織のあり方そのものを見直企業も増えております。

本コラムでは、業務改革と業務改善という切り口で、決算・開示業務における課題をどのように解決していくのかというテーマについて解説します。

まず始めに、BPRの定義、そして業務改革が業務改善とどう違うのか、なぜ今、業務改革(BPR)に注目が集まっているのかについて触れていきます。

続きを読む →

会計コンサルティング業界における組織マネジメント

私が尊敬する経営コンサルタント藤田勝利さんの著書『ノルマは逆効果~なぜ、あの組織のメンバーは自ら動けるのか~』を拝読しました。「組織マネジメント」に関する基本をドラッカーの言葉を引用しながらとても分かりやすく解説されており、今の時代に合う「組織づくり」のヒントが沢山紹介されています。ベンチャー企業の経営者や、これから事業を興し組織を創ろうと考えている方々に特にお勧めの1冊です。

当社のように会計コンサルティング会社や監査法人、税理士法人などでは、様々なバックグラウンドを持つ有資格者・即戦力人材が中途採用により入社してくることから、同じ目標や目的意識を持って働くのは非常に難しく、「出入り」の激しい業界だと感じています。この業界では、本書の指摘にあるとおり、単に売上目標等を管理職の者が配下メンバーに説明しても「腑に落ちる」はずがなく、実務担当者の目線に立つと、「新規顧客の受注」=「面倒な仕事がまた増える」としか思ってもらえないこともしばしばあります。また、日々の業務に忙殺され、「何のために働いているか?」「誰のためにやっているのか?」という疑問を抱えながら仕事をしている会計士がとても多いです。

このような職場で、従来型のマネジメント手法、つまり上司と部下の関係であったり、目標管理の仕組みを導入して人事考課を取り入れても、「成果をあげられない」ということを本書を通じ再認識しました。

  • 自分達が強みを発揮できる支援業務(勝負したい土俵)がどこか?(顧客がどこに一番の価値を感じて頂けているか?)
  • その分野で圧倒的な顧客からの信頼を得るために、組織として必要な行動習慣が何か?
  • その行動をメンバー全員が習慣化するために、どのような「仕組み」(インセンティブや役割分担、社内ルール等)が有効か?

これらを社内メンバー同士でディスカッションし、本当に「腹落ち」したところで、「成果のあがる組織」づくりを考えて行きたいと思います。そして、顧客(ファン)を創り出すことに貢献できている、そう実感できる社員を1人でも多く増やせるよう、組織としての魅力づくりとバックアップ体制を同時に考えていきたいと思います。

長時間労働是正に必要な7つの視点②

前回のコラムでは、経理や開示書類作成に携わる部署において、長時間労働を是正するのに必要な7つの視点をご紹介しました。本稿からは、それぞれの視点に基づいて何を実施すべきか、その具体策について説明していきます。

私が考える長時間労働を削減するための方法は、下図の通り3つのステップから成ります。 続きを読む →