特徴④ その他
長時間労働に陥りやすい企業のその他の特徴を以下に記載します。
- 会議が必要以上に多い(例えば打合せをする前に関係者で集まって打合せの打ち合わせまでしているような会社)
- 会議の時間が長い
- 会議の参加者メンバーが多い
- 付き合い残業が多い
- 残業が習慣になってしまっている
- 社内説明用の資料が多い(社内の経営会議等で説明するための資料作りが膨大で、決算の時期にその対応もしている)
まとめ
このように長時間労働に陥っている企業にはいくつか共通する特徴があります。
これらの改善を図るには、担当者個人の判断でできるものでは少なく、多くの場合、組織として取り組む必要があります。
例えば、業務属人化により特定の方に業務が集中してしまっている会社の場合、属人化のループから抜け出すためには、業務の標準化・見える化を図って業務の引継ぎや分担をしやすくする等の業務改善に取り組む必要があります。
『人手不足』『マンパワー不足』が原因だと考えられている会社の場合、職場環境の改善や役割分担の見直しを行い、即戦力採用ばかりを期待するのではなく、業務を分担し、できる人を育てていくことも同時に検討する必要があります。
決算発表間際まで修正が入る会社の場合、まずは決算や開示を自社のメンバーでチェックし、品質を高めるための仕組みを検討すべきです。
残業をさせないような強制的なルールをつくったり、トップダウンで指示だけ与えて対応は現場任せにする等の形だけの対策をしても、経理部門(IR部門)の仕事が減るわけではないので、根本的には何の解決にもなりません。
経営者や責任者の方が中心となって業務フロー自体の見直しや役割分担の見直しを真剣に検討しなければ、長時間労働の課題は解決しないということを是非ともご理解頂きたいと思います。